藤沢市は先月1日からスマートフォンアプリ「LINE」のチャットボットを活用した大型ごみ受付システム「エコチャット・カスタム」を導入した。24時間365日対応で大型ごみを受け付け、ごみの画像を送信することで自動で種別も判定。大型ごみ回収の利便化を図るとともに、従来の電話受付業務の負担軽減、ペーパーレス化を進め、作業の効率性を高めたい考え。
利用は、藤沢市LINE公式アカウントの友達登録をした後、メニューの「ごみ」から「大型ごみ予約」を選択。表示に従って入力することで回収予約を完了できる。
申込みの後、該当金額の「藤沢市大型ごみ等処理手数料納付券」を公共施設などで購入し、ごみに貼って排出場所に出す方法は従来通り。支払い方法に関しては検討中で、来年4月1日からクレジット決済もスタートさせる予定という。
大型ごみの手数料は品目ごとに異なるが、エコチャットにごみの画像を送信することで、自動で種別の判定が可能。ごみの種別判定には画像識別AIが活用されており、大型ごみ回収を請け負う(株)藤沢市興業公社は「いす1つとっても大きさや素材などによって手数料が異なり問い合わせも多かった。AIでは判別する画像が増えるほど認識精度が上がっていく。積極的に活用してほしい」と呼び掛ける。
チャットボットは事前に登録された単語に対し自動返信が行われる仕組みのため、24時間365日対応が可能。これまで市の大型ごみ回収は電話とメールで受け付けていたが、対応は平日の日中に限られ、電話回線も7本のみで繁忙期に繋がりにくい課題もあった。
デジタル化により利用者に限らず管理側の負担軽減も期待される。これまで多い時で1日2千枚ほど必要だった受付書類がデジタル化され、作業の進捗確認などもオンラインで可能になる。
今回の導入にあたり、市はアプリ開発も含め、(株)UCDコンサルティングと契約を締結した。導入は全国初という。
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