藤沢市内で報告された新型コロナウイルスの感染者が7日、累計で9万人を超えた。「第8波」と見られる流行で週間の感染者は12月上旬以来2千人を超える週が続いており、収束の見えない状況が続く。累計死亡者数は同日現在で192人。市は基本的な感染対策に加え、簡易検査キットや解熱鎮痛剤の常備を呼び掛けている。
直近1週間(1月4〜10日)の感染者は2216人。前週(12月28日〜1月3日)の2143人から73人増えた。
年齢別の感染者は20代が348人で最多。以下、50代333人、40代312人、30代290人、10代209人、70代187人、10歳未満185人、60代170人、80代126人、90歳以上が56人と続いた。
月別では12月が1万861人。「第7波」が拡大した昨年8月の1万6756人と比べると6千人ほど少ないが、昨年9月以来、県は自己検査で陽性となり感染者自らが県の窓口に登録する方式に変更している。
市保健予防課は「陽性で県に申請せず医療機関を受診しない場合、行政では実数が把握できない。潜在的な感染者数も相当数いるのでは」と推測。単月の死亡者数でみると、両月とも過去最多の32人となっており、「同等の感染状況になっている可能性がある」としている。
市が電話口で医療機関を紹介する藤沢コロナ受診相談センターへの問い合わせ件数も10月の2060件から12月には5920件と3倍近く増加。回線を増設しているものの「混雑時は電話を取り切れない」という。
一方、3日現在の入院患者数は90人。内訳は中等症31人、軽症59人。
入院患者を受け入れる藤沢市民病院では感染拡大期にはコロナ専用病棟を設置。現在、中等症の病床が満床状態になっており、同院担当者は「他からの転送収容依頼が受けられない状況」と説明する。人員負担が大きく、一般診療についても急を要さない手術などは先送りにするなどして医療体制を維持しているという。
「オミクロンワクチン接種を」
市では、昨年10月からオミクロン株対応ワクチンを使用した追加(3〜5回目)接種を実施している。市ワクチン接種担当によると、10日現在の接種率は65歳以上の高齢者が69・65%。一方、12歳以上の全人口の接種率は43・99%で若い世代の接種率の伸び悩みが課題となっている。
同担当では「重症化予防や後遺症を防ぐ効果が期待できる。市民の皆様には今からでもオミクロン株対応ワクチンの接種を検討していただきたい」と呼び掛ける。
市では、医療機関で接種を受ける個別接種のほか、週末は市保健所で集団接種を実施している。(問)市コロナワクチン専用コールセンター【フリーダイヤル】0120・800・071
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