保育園児が園外活動する際の安全を確保しようと、藤沢市は23日、複数の保育園が立地する朝日町の大道東公園周辺に市内で初めて「キッズゾーン」を設定した。同エリアは最高時速30Kmに速度規制する「ゾーン30」に含まれており、車から見えやすい路面に標示を設置することで、ドライバーに安全運転を促す。市によると、県内では大和市に次いで2例目。
路面標示は縦2・9m×横2・3m。青地に白抜きの文字で「キッズゾーン」と表示されており、エリアに車が進入する7カ所に設置した。
同エリアは市役所や国道467号線に近い駅前の好立地。子育て世帯が多く、エリア内には保育園4園が立地する。日頃から園児らが散歩に出かける姿が見られるが、国道などに向かう自動車の抜け道となり、交通量の多さを懸念する地域住民から安全対策を求める声があがっていたという。
キッズゾーンの設定を巡っては、2019年5月に滋賀県大津市で散歩中の園児に車が突っ込み、16人が死傷する事故が発生。これを受けて国は園外活動の安全を確保するため、全国の自治体に設定を推進している。
市は県警と連携し、エリア内の散策路などを点検し、ゾーンの設定を決めた。市保育課によると今後は今回の設置による効果を検証しながら来年度以降、市内別エリアでの設定も検討するといい、「キッズゾーンを効果的に周知し、安全運転を啓発していきたい」としている。
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