江ノ島電鉄江ノ島駅の一角にこのほど、次世代型の「農場」がお目見えした。同電鉄と、「アクアポニックス」の専門企業、(株)アクポニ(横浜市中区)が協働。一般公開も視野に3月中の本格稼働を予定しており、PRを図りつつ事業の可能性を検証するという。
ホーム近くに設置された施設は、延べ床面積約10平方メートル、高さ約2・6mで硬質ビニール張り。施設内には小魚が泳ぐ水槽やフィルターなどの設備が設けられている。
アクアポニックスは、水耕栽培と魚の養殖が同時にできる農業施設。魚のふんなどを含んだ水を微生物で分解して野菜の肥料に回し、きれいになった水を魚のいる水槽に戻す。水槽で養殖されているのは食用の「ティラピア」。農場にはレタスなどの葉物野菜が育てられており、水槽の水換えや土作り、除草も必要ない。環境負荷が低く、「循環型農業」を実現するモデルとして、注目が高まっているという。
設置に先立ち、両社は1月26日にアクアポニックス事業に関する連携協定を締結。コロナ禍で移動ニーズが落ち込み、沿線事業者への影響が長期化していることから、同電鉄が地域活性化などを念頭に事業化に向けて着手することにした。
今後は生産できる魚や野菜の品目を増やしながら加工品の6次産業化、海水を活用したアクアポニックスなどにも取り組んでいくという。アクポニの担当者は「たくさんの方が利用する駅なので、アクポニの魅力や生態系の仕組みを多くの人に知ってもらえれば」と話した。
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
|
<PR>