開館から半世紀が経過した藤沢市民会館(鵠沼東)の再整備を巡り、藤沢市は建て替えに向けたビジョンとして「ふじさわMIRAIファーム〜ここからはじまる未来への種まき」を示した。多数の機能の複合化が予定される再整備について単なる箱物の更新ではなく、エリア価値の向上につながる「未来への投資」と位置づける。
13日、藤沢市議会特別委員会で市が報告した。
市は昨年6月、建て替え計画の骨子となる基本構想を策定。以降、市10課による庁内ワーキンググループを全14回開催し、同事業におけるビジョンを設定した。
具体的には▽チャレンジしたい人とこれからを担う子どもたちを主な対象に市民の好奇心や探求心を支援▽公園、図書、展示などを媒介にヒト・モノ・コトを切れ目なくつなげる▽段階的な再投資を前提に時代のニーズに合わせて方向転換、軌道修正しながら新陳代謝を図る―を掲げた。
同会館の再整備について、市は今後、2023年度中に基本計画を策定。民間ノウハウや資本を活用する「PFI」などの手法を活用し、同年度中に事業者を選定する。供用開始は29年度を目指している。
アートスペース複合化へ
この日の特別委員会では、同会館の整備に伴い新たに市アートスペース(辻堂神台)と多目的機能を備えた施設を複合化する方針も報告された。
基本構想では大小ホールを始め、市民ギャラリー、南市民図書館、青少年会館、文書館など10の機能を集約する方針を提示。同スペースは対象外だったが、市は同会館が文化芸術や市民活動の拠点であることを念頭に「ビジョンに貢献し、他のコンテンツとの相乗効果を考慮した」と説明した。
|
|
<PR>
藤沢版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>