「断熱の輪」、広げていこう――。
地球温暖化の原因となる温室効果ガスの排出抑制について断熱工事を通して学ぶワークショップが25日、大庭の小糸小学校で開かれた。事前応募の親子8組が参加し、多目的教室をまるごと改修。建設業者の指導のもと作業に取り組みながら断熱化の意義を学んだ。
「木の香りがするよ」「ちょっと暖かくなった気がする」。多目的室の窓側に木枠の二重窓をはめこんだ親子が早速感想を口にした。
ワークショップはふじさわ学校断熱実行委員会が企画。環境面から持続的に暮らしやすいまちづくりをしようと活動するグループの有志が実行委を組織し、市や総合建設会社の門倉組を始めとする地元企業の助力を得て産官民連携で準備を進めてきた。実施にあたっては、資金調達のクラウドファンディングを実施し、目標を超える約118万円が集まった。
市教委によると、数十年前に完成した校舎は断熱対策が施されていない場合が多い。この日は断熱化をすることで温度の移動が緩やかになり、省エネにつながることなどを学習。作業では窓側の壁に断熱材を入れ、木製の板をはめ込んだほか、二重窓を取り付け、工具を使って固定した。参加した同小の金子愛梨さん(9)は「作業が楽しかった。断熱して教室が過ごしやすくなったらいいと思う」と話した。
実行委員長の藤法淑子さん(36)は「色々な応援があって実現できた。断熱は気候変動対策の要であり、高騰する光熱費の削減にもなる。機運を高めていきたい」と今後に向けて意気込んだ。
|
|
<PR>
藤沢版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>