NPO法人紙芝居プロジェクトを設立し、普及活動を展開する 島田 博之さん 湘南台在住 46歳
社会貢献への熱が原動力
○…「日本で生まれた紙芝居は、残すべき伝統文化。もっと普及させていきたい」。演者育成や、発表の場の手配、オリジナル作品の制作と活動中。NPO法人を立ち上げて2年、取り組みは徐々に浸透し、演者講座は満員、江の島縁起や藤沢市クイズ紙芝居の完成や、その他、オリジナル作のオーダーも入ってきた。だがまだ始まったばかり。「もっと可能性があるはず」と意気込む。
○…紙芝居との出会いは5年前の地域活性化アイデアを市民が出しあうイベント。そこで紙芝居師と出会い、紙芝居が世界的に評価される伝統文化であることや、演者と観客双方のコミュニケーションの「温かさ」を教わった。反面、演じる機会が減少し、衰退の危機にあることも知った。「支援をしたい」。だが個人では限界がある。ならば資金力、組織力で継続的な支援をするため、法人化に踏み切った。起業経験があり、「新しい一歩を踏み出すことが得意。ならば私が」。
○…高校、大学と夢中になったのは少林寺拳法。高校は日大藤沢。「強くなりたい」と部活として始め、大学時代は総本山の香川で修行。世界大会3位になったこともある。そこで教わったのは腕力ではなく「社会で役に立つこと」。修行は「知力、経済力を身に着けるためにあった」と振り返る。
○…演者講座では特にシニアが輝き、「セカンドキャリアに貢献できるかも」と感じた。子どもたちに伝統文化と物語を届け、シニアには新たな生き甲斐を提供する、そんなプランも思い描く。本業の市内3つの保育園の運営も多忙だが、ともに全力を誓う。保育園も待機児童問題が叫ばれる中、課題解決を求め開いた。「社会がいい方向に向かってほしい」。この思いが原動力だ。
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