風光明媚な環境の下、様々な現代アートや歴史文化に触れる「江の島国際芸術祭」が15日、江の島と片瀬海岸で始まった。市や市観光協会などから成る「湘南藤沢活性化コンソーシアム」の主催で昨年に続き2回目。今年は産学連携企画など新たなコンテンツを用意し、浮世絵や空間演出、街並みや景観自体もアートに見立てた多彩な企画が海岸一帯を演出する。
16日、行楽客で賑わう片瀬海岸に空色のビーチフラッグ200本が並べられ、風にたなびいた。
湘南の空の色を写し取る「カラーハンティング」による企画で、小田原から友人と訪れた40代の女性は「江の島や海のイメージと合っていて素敵。イベントがあれば子どもと出かけたい」と話し、作品を鑑賞した。
テーマは「”湘南の空”に心で描く芸術祭」。昨年に続き、デザイナーで多摩美術大学教授の藤原大さんが総合監督を務める。カラーハンティングは藤原さんが考案したデザイン手法だ。
芸術祭は四季を通じた「通年型観光」推進のために、昨年初開催。屋外を中心に複数のスポットを設けることで、観光客の周遊を促し、アートを切り口にした新たな観光振興を目的としている。
今年は江の島島内と片瀬海岸エリアに加えて江ノ電も加わり、全19本のコンテンツを用意。新たに5大学と連携した企画も盛り込んだ。
企画目白押し
メイン会場の江の島サムエル・コッキング苑では、数百のミラーボールを使った国内最大級のインスタレーション「MIRROR BOWLER光アート〜春の宵」(〜5月7日)を開催。苑内のギャラリーでは地元作家12人によるアート展示(4月29日〜5月14日)、ステージでは巨大スクリーンを使った影絵遊び(5月20・21日)も。江の島岩屋では30周年を記念したプロジェクションマッピング(4月18〜30日)を映し出す。
江の島の歴史文化や芸術を巡る島歩き企画(4月15日〜5月31日)、片瀬海岸の龍口寺ではオペラコンサート(5月31日)など盛りだくさん。
同コンソーシアムでは「人の感情や完成を呼び起こす様々なジャンルの芸術文化を体験してほしい」と来場を呼び掛けている。各イベントの詳細は同芸術祭ホームページ(https://www.enoshimart.com/)。問い合わせは江ノ島電鉄【電話】0466・25・3525。
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