古くから「暴れ川」と言われてきた引地川の治水の歴史や流域の自然などをひも解く企画展「引地川と鵠沼〜川の歴史と自然・暮らし」が鵠沼市民センター内にある鵠沼郷土資料展示室で始まった。鵠沼地域とのゆかりや水害、流域の伝説、自然などを写真とパネルでつぶさに取り上げている。10月31日まで。
引地川は大和市上草柳の「泉の森」を源流とする2級河川。延長21Km、流域面積67平方キロメートルで、藤沢市内を流れ相模湾に注ぐ。古くから「暴れ川」として知られ、2014年6月に市街地で浸水被害の恐れのある「特定都市河川」とその流域に指定。県や流域の自治体が共同で浸水対策に取り組んでいる。
同展では、これまで幾度となく流路が変わってきた引地川の変遷や砂丘が広がる鵠沼海岸の地形との関係、暴れ川であることを伝える記念碑、かかる橋をデザインや装飾の視点で取り上げる「橋のアート」など、多面的に紹介。1950年代頃まで水田に配水するために造成された「鵠沼堰(せき)」や水害の歴史を伝えるコーナーなど、話題ごとに深掘りもしている。
「堰開け」の後に浅瀬にいる魚を目当てに多くの住民で賑わう様子など、往年の景色を今に伝える白黒写真の数々も見どころだ。
同展示室運営委員の永井純一さん(72)は今回の企画展に合わせ、流域を散策。風景写真と合わせて「お勧めスポット」として取り上げた。引地川の魅力について「わずか21Kmの河川だが、流域の土地ができた歴史や由来を今に伝えており、見どころも多い。地元の河川に親しむきかっけにぜひ足を運んでもらえたら」と来場を呼び掛けた。
入場無料。月曜休館。開館は午前10時から午後4時。問い合わせは同展示室【電話】0466・33・2001(鵠沼市民センター内)。
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