海水浴場の開設を今夏に控え、藤沢市は9日、片瀬東浜、片瀬西浜・鵠沼、辻堂の3海水浴場沖で水質調査を実施した。当日の速報値では3地点ともに開設「可」以上に相当する数値だった。
各地点から100〜200mほどの沖合計6カ所で海水を採取し、油膜の有無や透明度、水質汚濁の指標となる化学的酸素要求量(COD)など7項目を調査。3地点ともに油膜はなく、透明度は1m以上の「全透」、CODも海水浴場が開設できる基準をいずれも上回った。市環境保全課では「速報値ではあるが、水質に大きな問題はないと捉えている」と話す。
調査は10日と計2日間実施し、ふん便性大腸菌群数や腸管出血性大腸菌(O-157)の有無を分析。県が県内海水浴場の結果をとりまとめ、6月上旬に公表する予定という。
3海水浴場は昨夏、3年ぶりにシーズン中の全期間で開場。新型コロナ禍前の8割に相当する約132万人が来場した。
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