新江ノ島水族館は16日、飼育していた雌のゴマフアザラシ「天洋1(てんよういち)」が、12日に老衰のため47歳で死んだと発表した。30〜35年とされる平均寿命からすると大往生で、国内飼育個体では最高齢だった。同館では「旧館時代から天洋1を応援してくださった皆さまに感謝と御礼を申し上げます」とコメントしている。
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天洋1は1976年3月28日に同館前身の江の島水族館で誕生。「てんいち」の愛称で長年飼育員から親しまれてきた。高齢になったことから04年からはバックヤードで飼育していたが、長寿記録を更新し続けていた。同館によると近年は白内障で目は見えなくなっていたものの、食欲旺盛で今年の誕生日には好物のイカをおいしそうに食べていたという。
死因は老衰による敗血症。12日早朝に飼育員が死んでいるのを発見した。担当飼育員の島森麻衣さんは「先日誕生日を迎えた時に『50歳になっても元気そうだね』と話していた矢先のことだったので、驚きを隠せない。最期まで元気でいてくれた天1には感謝でいっぱい」と話した。
同館では当面の間、館内2階のアザラシプール前に写真と献花台を設置している。
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