関東大震災から100年の節目に、文学作品から古来の災害の歴史を読み解く企画展「災害と文学」が「Art&Cafe湘南くじら館」(片瀬目白山1の3)で始まった。書籍や絵葉書など災害にまつわる作品や資料約100点を展示している。10月7日(土)まで。
谷崎潤一郎が4姉妹の日常生活の明暗を描いた『細雪(ささめゆき)』。作中では、1938(昭和13)年の阪神大水害の様子が描かれる。「日本人は古来、災害の体験や記録を文学作品に込めてきた。災害という視点で見ると、物語の印象も変わってくる」と小山田知子さん。
書籍では古事記に始まり、源氏物語や枕草子など古典作品から現代の小説まで約50点を展示。そのほか、震災2カ月後の1923年11月に発刊され、被災した官庁や大学、亡くなった著名人の名が記されている「関東大震災大見立一覧表」などの関連資料も。震災の被害を示す表や地図、関東大震災以前の水害の様子を収めた絵ハガキなど50点も閲覧できる。小山田さんは「文学作品からも災害について学べることは多い。日本人がどのように災害に向き合ってきたか考えるきっかけにしてもらえれば」と話している。
入館無料。開館は毎週木〜土曜日の正午から午後5時。問い合わせは同館【電話】0466・21・9262。
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