学生など若い世代を中心に、長後を盛り上げる活動をしている「長後商店街活性化チーム」が9月30日(土)に、長後商店街協同組合と協力し同商店街の一部である「あいもーる」で「長後フロンティアフェス」を開催する。空きテナントを活用し、1日限りの店舗を開店し訪れる人に長後の魅力を感じてもらう試みだ。当日は「あい・もーる秋祭り」と同時開催となる。
長後商店街は地域住民の高齢化などにより空きテナントが目立つ。商店街協同組合によると、組合員数はピーク時だった約150人から現在では約30人に減少している。
その状況を打破するべく、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の学生が中心となり「長後商店街活性化チーム」が2020年に結成。商店街協同組合の会館を改装したカフェの運営などの活動を経て、早稲田大学4年の小山あゆさんらに引き継がれた。現在はOBも含めた19人が活動をしている。
「長後フロンティアフェス」では、空きテナントを活用したアパレルショップやヘッドスパ、湘南一ツ星高等学院の生徒の映像作品上映などを同チームのメンバーが企画し、オーナーや企業などにプレゼンを行った。
学生の他に、長後在住で小田急電鉄(株)勤務の殿岡翼さん(25)や庄司竜太さん(23)などの若い世代も関わる。同電鉄は今回、鉄道教室などを出店する予定だ。殿岡さんは「学生がプレゼンで会社に思いを伝えた。地域活性化に協力したい」と説明する。
小山さんや同じくメンバーで早稲田大学4年の崎山拓馬さんは、活動に参加するまで東京都在住で長後とは直接の関わりはなかったが、「商店街の皆さんとの情報共有やコミュニケーションが一番大事」だとして、週に1度長後に訪れている。
あいもーる商店会会長の小野正裕さんは「Tシャツ作りやSNSの活用など、我々には思いも寄らないアイデアを若い人たちが出してくれる」と語る。長後商店街協同組合理事長の岩月徹さんは「変わってきている実感がある。我々も尻を叩かれる思いだ」と期待を込める。
こうした試みは商店街への加盟や空きテナントへの出店などを促すため、来年以降も続けていきたいという考えだ。崎山さんは「取り組みを続けていき、若い世代として長後に新しい風を吹かせていきたい」と意気込みを語った。
同日開催の「あい・もーる秋」では、特設ステージで高倉中、長後中、藤沢総合高校吹奏楽部演奏の他、模擬店、商品券などが当たる抽選会などが予定されている。
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