子どもたちに目の健康や視覚障害者への支援の大切さを伝えるプログラムが6日、湘南学園小学校(鵠沼松が岡)で開かれた。小学1〜5年生までの16人が参加。パラリンピックメダリストらの指導で目の見えない日常を疑似体験し、視覚障害への理解を深めた。
講師を務めたのは参天製薬社員でパラリンピック(自転車競技)金メダリストの葭原(よしはら)滋男さん(60)。葭原さんは10歳のときに網膜色素変性症と診断され、現在はほとんど目が見えていない。
この日は五感の中で人が受け取る情報の8割は視覚で得ていることなどを紹介。ステーキを焼く音を流し、子どもたちに何の音か尋ねると「水の音」「花火の音」などさまざまな回答が飛んだ。
その後、目隠しをした状態でパートナーの声を頼りにパズルをはめたり白杖を持って点字ブロックを歩くなどの体験も。参加した2年生の國分優衣さん(8)は「どこに何があるか分からなくて誰かの助けがないと絶対無理」とコメント。プログラムを終えて葭原さんは子どもらに「見えない人は例えば信号が赤か青か、優先席がどこにあるかも分からない。他の人の声掛けがあると安心できるので、困った人がいたらぜひ声を掛けてあげてほしい」と話した。
プログラムは「目を大切に!ブラインドチャレンジ」と題し、目薬大手メーカーの参天製薬(大阪府)と放課後児童クラブなどを運営する放課後NPOアフタースクール(東京都)が共催した。
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