円覚寺の国宝「洪鐘(おおがね)」に由来する「洪鐘祭」の行列が先月29日、北鎌倉で60年ぶりに開かれた。洪鐘の鋳造が江島神社での祈願で成功した伝承にちなみ、同神社神職や囃子方ら90人も参加。明治時代に使用された「唐人囃子」の衣装も披露された。
唐人囃子は江戸時代に始まり、県無形民俗文化財に指定されている江の島囃子の一つ。同神社が同祭に参加するのは120年ぶりで、今回のために当時のデザインを再現した衣装を用意した。行列では江の島囃子方連合会のメンバーらが三味線やチャルメラなどの楽器を奏でながら小袋谷交差点から円覚寺まで約750mを練り歩いた。江の島唐人囃子の市川邦雄さん(73)は「コロナ禍で開催を待ちわびたが、無事お披露目できて良かった。メンバーも高齢化しているので、伝統を若い人につなげていきたい」と話した。
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