世界大会で優勝し、ストリートダンサーとして活躍する THE D SoraKさん（ザ ディー ソラキ）（本名：非公開） 羽鳥在住 20歳
世界の頂点、その先へ
○...「人生が１８０度変わった。バイトも全部辞めたし」。２０２２年12月、南アフリカで開催されたストリートダンスの世界大会「Ｒｅｄ Ｂｕｌｌ Ｄａｎｃｅ Ｙｏｕｒ Ｓｔｙｌｅ」で頂点に立った。ランダムに流れてくる往年の名曲にのせて即興で踊る勝ち抜きバトル。準決勝で大好きなダイアナ・ロスの曲がかかった瞬間に「勝った」と確信した。しなやかで緩急自在。音楽とシンクロナイズドした王者のダンスは、動画を通じても世界中を魅了している。
○...大会出場に加え、出演オファーが引きも切らず、国内外を駆けまわる忙しさだ。先月、藤沢市の「はたちのつどい」に特別ゲストとして登場。同級生らの前でパフォーマンスを披露した。「かしこまった会場で少し気まずかったけれど、友人が作ったビート（音楽）で踊れたのがうれしかった」
○...市内出身。姉の影響で４歳でダンスを始めた。数々のコンテストで優勝し、ダンスに集中するために進んだ通信制高校１年のときにアムステルダムの大会へ初の海外遠征を果たすもその後コロナ禍に。発表の場がなくなり、インスタグラムに毎日投稿し続けた。飲料メーカーのレッド・ブルの目に留まり、同社と契約。ファッションモデルとしても活躍する。
○...ＣＤやレコードで音楽を集めるのが好き。「洋楽・邦楽、ガロとかも聴く。さすがに踊らないけど」。ダンサーの地位を上げ、稼げる職業にしたいと望む。夢はスーパーボウルのハーフタイムショーで踊ること。アーティストのバックダンサーではなく、ＴＨＥ Ｄ ＳｏｒａＫｉとして。「世界一になってもダンスにはてっぺんがない。誰かの真似をするのではなく、自分のスタイルを極めて、人がいいねと言ってくれたら最高」
