江島神社入口と江の島頂上にある江の島サムエル・コッキング苑をむすぶ「江の島エスカー」(3区間)にこのほど、キャッシュレス対応の自動改札機が導入された。行楽シーズンにチケット購入者による混雑が観光振興の妨げになっており、島内の移動の円滑化を図る。1日からは交通系ICの利用もスタート。ポストコロナの賑わい創出に向け、市や観光関係者らが経済効果に期待している。
江の島エスカーではこれまで、観光案内所や発券機で購入したチケットをスタッフが目視で確認。このため通過に時間がかかり、島内で最も集客力のある冬のイルミネーションイベント「湘南の宝石」では入場に1時間以上かかることもあるなど、混雑が観光振興の「ボトルネック」となっていた。
新たなゲートでは、キャッシュレス対応の自動券売機などで発券された二次元コード付き紙券や小田急電鉄のアプリ「EMot」などに対応。認証部分にかざすとワンタッチで通過することができる。交通系ICの場合、区間に応じた料金が決済され、同苑(イベント時の午後5時以降)では退場時に決済する。
エスカー1区と同苑入り口の自動改札機導入などにかかる整備費は約5千万円。市が3750万円、運営する江ノ島電鉄が1250万円を負担する。また2・3区と苑内にある江の島シーキャンドルの自動改札機は同社が負担し整備した。
観光客増に期待
市内の観光客数は2019年に1900万人を突破。 新型コロナ禍で大きく落ち込んだが、その後回復傾向にあり、念願の2千万人を目標に据える。今回の整備で特定の場所に観光客が集中するオーバーツーリズムの解消を図ると同時に人件費を削減し、運営の効率化も見込むという。
先月25日に現地視察した鈴木恒夫市長は「人手不足や特定の場所への混雑など、江の島が抱える課題の解消に寄与する。キャッシュレス対応などを通じ、2千万人を目指していく」と述べた。
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