四季折々の山野草が見られる「藤沢えびね・やまゆり園」(遠藤4580)で、エビネが一斉に開花した。今年は例年より1週間ほど遅い開花となり、ゴールデンウィーク中も見頃が続く見通しだ。
同園では地元住民から譲渡されるなどして集まった6千株ほどのエビネが植えられており、来場客たちを楽しませている。ジエビネ、キエビネ、タカネエビネ、ニオイエビネなど様々な種類がそれぞれの魅力を見せる。ほかにも広さ8500平方メートルの園内には山野草130種類、樹木20種類ほどが生い茂る。
横浜市金沢区から友人と3人で訪れた80代の女性は植物を眺め花の構造を知ることが趣味だという。同園について、「最高ですね。エビネは昔は農家によく咲いていたけれど、今見ることができるのは貴重」と喜んでいた。
控えめな個性を楽しんでほしい
同園の管理運営を行うNPO法人里地里山景観と農業の再生プロジェクト理事長を務める冨田改さんは「山野草はバラやチューリップなどのように派手ではないが、それぞれの特色がある。控えめな個性が調和する様子を楽しんでほしい」と語る。開園は午前9時から午後4時。入園料300円。問い合わせは【電話】0466・48・8711。
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