次々と放つ鋭い打球を、選手たちが正面からとらえる。マネージャーでありながら、内野手としてノックでバットを振るのは、いつもの練習風景だ。
友人からの勧めで小学3年生で野球を始め、中学校ではソフトボール。球技経験が長いから、球は怖くない。キャッチボールも、伸びのある投球がミットで心地よい音をたてる。何より実際にグラウンドでプレーができるから、選手の気持ちもよく分かる。
マネージャーとして入部した1年の時、選手はわずか3人。練習もままならない中、顧問からの「やってみないか」の声に自然に体が動いた。これまでの経験からすぐに練習の要になり、明るい笑顔はチームのムードメーカー的存在だ。
連合チームが続いてきたが、5年ぶりに単独チームで夏の大会に挑む。選手のモチベーションも高く、最近の練習試合でも「勝ちが増えてきている」と手応えは十分だ。試合後は選手とマネージャーがミーティングで課題を洗い出す。
合言葉は「夏の1勝」。「選手層が厚いチームではないから、みんなで力をあわせてやり切りたい」と瞳を輝かせる。最後の夏は、主にマネージャーとして選手を支える。過去に夏の練習で体調を崩す選手の姿が強く印象に残っている。暑さ対策は万全を期して臨む。強豪校ではなくとも、野球を好きな気持ちは同じ。言葉通りの全員野球で夢を追う。
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