神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
藤沢版 公開:2024年6月21日 エリアトップへ

消防服をアップサイクル 商品化へバッグなど試作

社会

公開:2024年6月21日

  • X
  • LINE
  • hatena
消防服を再利用するためのアイデアを出し合う会員ら(上)と試作品のバッグ
消防服を再利用するためのアイデアを出し合う会員ら(上)と試作品のバッグ

 6月が環境月間であることにちなみ、「ふじさわSDGs共創パートナー」として藤沢市内で地球環境に配慮した取り組みを進めている企業や団体などを紹介するシリーズ。第3回は「公益財団法人藤沢市まちづくり協会」に、着古して役割を終えた消防服をバッグや小物入れに作り変えるアップサイクルの活動について話を聞いた。

 「袖先をカットしてスマホポーチにいいかもね。袖口のファスナーをそのまま使えるし」「子どもやワンちゃん用のリュックは」「黄色いテープをアクセントに大きめのトートバッグが作れそう」

 同協会が運営する生きがい就労センター(鵠沼神明)。作業台には紺色の消防活動服や銀色の防火衣。洋裁作業を担当する会員たちが、これらの消防服をアップサイクルするアイデアを話し合っていた。

 アップサイクルとは、捨てられてしまうものに価値を付けて新しい製品によみがえらせること。昨夏、市消防局から廃棄する消防服を活用できないかと相談された。他の自治体でバッグに作り変え、ふるさと納税の返礼品になっている事例などを知り、試作を始めた。

 昨年11月と今年3月に開催された消防フェアで試作品を展示したところ、 来場者から「買いたい」という声があり、反応は上々だったという。「生地のダメージも味わいと感じてもらえたようです」。同協会の山口みささんはそう話す。

 防火衣は厚みや張りがある特殊な生地で作られているのが特徴だ。一般的な洋服生地と比べ、縫い目をほどくのに1・5倍ほど手間や時間がかかる。また、市消防局から一定量の消防服を安定的に調達するためには、今後クリアにしていく課題もあるという。

 「材料の確保の方法など市消防局とも検討しながら、いずれは商品化して販売にこぎつけたい」と同協会。アップサイクルしたトートバッグや巾着袋とともに、防火・防災意識も携えていけるのではと期待する。

【3】(公財)藤沢市まちづくり協会(円行)
【3】(公財)藤沢市まちづくり協会(円行)

藤沢版のローカルニュース最新6

グルメサイトが一新

江の島片瀬

グルメサイトが一新

年末までキャンペーン

12月11日

親子でロボ作り体験

親子でロボ作り体験

12月21日、ロボリンクで

12月10日

市長動向

市長動向

鈴木恒夫藤沢市長

12月9日

師走の空染めゆく

師走の空染めゆく

紅葉が見頃

12月6日

「ヘビ」で繁栄

「ヘビ」で繁栄

江島神社に大絵馬お目見え

12月6日

共産が浅賀氏擁立へ

参院選

共産が浅賀氏擁立へ

44歳、労働環境改善訴え

12月6日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月6日0:00更新

  • 11月29日0:00更新

  • 11月22日0:00更新

藤沢版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年12月11日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook