第62回県高等学校総体兼全国高等学校総体(インターハイ)県予選の女子バスケットボール決勝リーグ戦が先月16日から23日にかけて行われ、鵠沼高校(鵠沼藤が谷)が4連覇でインハイ出場を決めた。同部で初となる「ダブル主将」体制を導入したこの夏。全国ベスト8進出を目標に掲げる。
県大会決勝リーグで鵠沼は、横浜立野に71対41、相模原弥栄に80対54と大差で勝利。波に乗った星槎国際湘南との優勝を決める一戦も、自慢のディフェンスから流れを作り、82対67で4連覇を達成した。
4大会連続6度目となる全国大会は、福岡県で8月に行われる。快勝続きで万全かと思いきや、ダブル主将の一人、竹内なつさん(3年)は「県大会では挑戦を受ける側だったが、全国では私たちが挑戦する側」と気を引き締める。「県大会の試合でもミスの積み重ねがあった。見直していかないと」と更なる上を見据える。
もう一人の主将である惠悠衣さん(3年)は、行動力と積極性で部員を導く。「竹内が司令塔となってくれるから、お互いの良さを全面に出していける」とダブル体制のメリットを話す。
横浜市南部地域の女子バスケットボール大会で小学生の頃から面識があった2人。敵チームとして対戦した経験もあったが、鵠沼ではチームメイトとして切磋琢磨してきた。
今年は3年生のレベルが高く、「全員が主将」というスタイルで臨んだ先月上旬の関東大会では初戦敗退で苦杯を喫する。自分たちに足りないものをゼロから見直し、日々の練習でも常に課題を持って取り組んだ。
そんな中、細木美和子監督(=人物風土記で紹介)は、練習の振り返りを書き留めるノートの内容や勝利に執着する姿から、成長著しい竹内さんと惠さんのダブル主将体制を決めた。部としては初の試みだったが、2人の熱意が部員たちに広がり、県大会で花開いた。
「大会は練習の結果を表現する場」と話す竹内さん。練習時間を1日90分と決め、練習であっても「何度もチャンスがあるわけではない。ワンプレーの大切さと緊張感」を常に意識している。連覇と全国大会への切符がかかった県大会も「プレッシャーよりも楽しみだった」と振り返る。昨年は全国ベスト16を目標に掲げた。今年はその先へ。ダブル主将が力強く道を開く。
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