辻堂神台の藤澤浮世絵館であす7月13日(土)から、企画展「浮世絵とみる昔の暮らしの道具たち 生活・農耕・旅・お土産」が開催される。9月8日(日)まで。
館内4つのコーナーにそれぞれテーマが設けられ、同館が所蔵する浮世絵とともに、絵に描かれた江戸時代の生活や旅、仕事の道具など約80点を展示。道具は藤沢市所蔵の民俗資料の中から選定。当時の人びとの様子を知ることができる。
東海道コーナーでは、歌川広重や歌川国貞の作品から、伊勢参りや大山詣り、江島詣に向かう旅人を描いた絵を取り上げるほか、印籠などの持ち物や、旅の費用を記した「道中記」が展示される。
藤沢宿コーナーでは、日常生活で使われていた鏡台、箱枕、行燈などが浮世絵とともに並ぶ。企画コーナーでは当時から藤沢の産業であった漁業や養蚕に加え、農具が紹介される。
江の島コーナーでは、江戸時代に同地で売られていたアワビの粕漬、貝細工など土産物が描かれた歌川広重「東海道五十三図絵 七 藤沢」などが展示される。また、同地の土産として人気だった貝屏風の実物を見ることができる。
企画を担当した同館学芸員の鳥山信濃さんは「絵だけでなく実物を見ると当時の様子がよりイメージしやすくなると思う。ぜひ足を運んでいただければ」と来場を呼びかけた。
午前10時から午後7時。月曜休館。入館無料。学芸員による解説は28日(日)と8月12日(月)に同館多目的室で開催。定員30人当日先着順。問い合わせは同館【電話】0466・33・0111。
企画展に関連し、明治公民館4階ホールで8月3日(土)、午後2時から講演会「江戸時代の日常と娯楽」が開催される。講師は国際基督教大学の椿田有希子助教。定員80人で申し込み先着順。
藤澤浮世絵館では8月24日(土)、午前10時半と午後2時から、市郷土歴史課学芸員による講座を開催する。各回定員30人で申し込み先着順。
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