関東高校総体陸上南関東ブロックが先月14日から17日まで東京都で行われ、辻堂在住の西岡裕喜さん(川崎市立橘高3年)が3000m障害で5位に入賞した。あす27日(土)から福岡県で開かれる全国高校総体(インターハイ)への切符を初めて手にした。
「実感が湧かなかった」。ゴールした瞬間をこう振り返る。高校最後の総体が始まった時から目標は「全国出場」と決めていた。県大会では自己ベストで2位通過。南関東大会では予選を5位で通過したが、翌日の決勝直前まで足に疲労を感じていた。
「全国に行けるかどうか怪しい」と不安を抱きながらスタートしたが、1000m地点で他の選手の息の粗さを聞き「行けるかもしれない、と冷静に走ることができた」と勝因を分析した。
西岡さんは高浜中出身。中学から陸上部長距離種目で活動した。高校駅伝に憧れ、県内強豪で公立校の市立橘高校に入学した。同校陸上部長距離ブロックに入部したが「毎日朝練習があり、きつかった」。慣れない日々が続いたが、ケガをせず練習をこなした。「継続は力。地道にやるしかない」。2年生の時に3000m障害を始め、ハードルを使った練習で走り方を覚えながら体力をつけた。
ライバル視するのは、三浦学苑高3年で同種目で県、南関東ともに1位通過の向田泰誠さんだ。「インターハイでまた挑みたい。相手は決勝に上がる実力がある。自分も決勝の舞台で勝ちたい」と決意を述べた。
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