市内でも指折りの良好な自然環境を有する遠藤笹窪谷公園が先月25日、「第40回都市公園等コンクール」の管理運営部門で国土交通大臣賞を受賞した。同部門に10作品が寄せられたコンクールには、市と指定管理者の横浜植木株式会社が応募。生物多様性の保全と体験に特化した公園管理のほか、公園愛護会や大学などと連携した管理運営が高く評価された。
同公園は、浅い谷状の地形にある遠藤笹窪緑地(約24・3ヘクタール)の一部を整備し、2022年7月に開園した。約2・5ヘクタールの園内には遊水地機能を持つ湿地や水田、カキツバタ田、小川と草地などが復元・創出されている。藤沢市の鳥カワセミをはじめ、約680種の動植物が生息する。
市が公園の大部分を「生きものの生息環境を優先するエリア」に設定。横浜植木は、バッタやカヤネズミなどのすみかや鳥の巣作りに配慮しながら、草を刈る時期や草むらの密度、草丈を調整するなどして管理を行っているという。
また、管理棟を兼ねた「生物多様性サテライトセンター」が設置されており、園内の植物や昆虫、野鳥などに関する展示コーナーもある。園全体が自然体験・環境教育の場として活用されていることが特長だ。夜の観察会や土壌動物の観察会といったイベントも抽選になるほど人気が高い。
同公園では「生きものファーストで管理に努めている。どのような種類が現れるか、びっくり箱のような公園をぜひ歩いて、さまざまな発見を楽しんでほしい」と話す。
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