江の島サムエルコッキング苑の「海山堂」で9日、市内の小学生10人が漆喰を使って「なまこ壁」の修繕に挑戦した。
海山堂は、2003年に姉妹都市である長野県松本市の交流施設「松本館」としてオープン。22年に海山堂としてリニューアルしたが、外壁のなまこ壁は修繕が行われていなかった。そこで、日本の伝統技術体験も兼ねて、市内で左官を手掛ける(株)木本工業所と市が協力して児童に参加を呼びかけた。
なまこ壁は、建物の壁面に平瓦を貼り、継ぎ目に漆喰をかまぼこ型に盛り上げて塗る工法。形が海の生き物の「なまこ」に似ていることにちなんで名づけられた。
この日は、鈴木恒夫市長も参加して古来より伝わる漆喰の技術を体験。職人の説明を受けて参加者たちは真剣な表情で作業に取り組んでいた。参加した小学4年生の女子児童は「貴重な体験ができて楽しかった」と笑顔をみせた。
同社の木本己樹彦代表取締役社長は、「子どもたちがまた江の島に来た時に、なまこ壁を見て『ここを自分が塗った』と言えるような、良い思い出にしてもらえたら」とほほ笑む。
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