「第43回 藤沢市緑と花いっぱい推進の集い」が9日、Fプレイスで行われ、湘南海浜植物育成会が「緑と花のまちづくり賞」に輝いた。2019年に続き、2度目。「緑の木を1本でも多く植えよう」という鈴木恒夫市長に対し、松田省悟顧問は「市も応援しているので、我々もそれに応えたい」と語った。
緑化の普及啓発を図るため、市では「緑と花のまちづくり」コンクールを実施している。市内で美観に優れた樹木や花壇などを設置・管理する団体などを募集。今年度は7件の応募があり、同会は最優秀賞だった。
1995年に発足した「辻堂みちくさ倶楽部」が前身の同会。かつて群生した「ハマボウ」の再生を目指している。ハマボウは「日本原産のハイビスカス」とも言われ、海水や強風などに強く、海岸地域に適応した植物。枝葉が生い茂ると、津波などの被害を軽減するとされ、防災意識の向上や啓発の目的で植栽されている。
会員らは、大磯町や千葉県などから手に入れた種を県立辻堂海浜公園内にある苗場で育て、津波想定域内の通学路や公共施設道路脇の植樹帯に移植。各種浜草の種や苗木などを辻堂公民館まつりで販売している。
現在会には12人が在籍。ランドスケープ(景観)デザイン会社に勤める佐藤束紗さん(26)も会員で「竹柵の位置一つとっても環境は変わる。県に場所の移動を要望するなど、小さな会でも大きな影響力がある」とニコリ。山内幹郎会長は「植えれば植えるほど剪定や管理の問題も出てくるが、近隣住民の皆さんからも喜ばれている。今後も”地域の木”として育てていきたい」と決意を新たにした。
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