(一社)藤沢市薬剤師会(村上和宣会長)が小学生を対象に募集した「禁煙ポスター」の最優秀賞に、善行小学校5年の山下曜さん(11)の作品が選ばれた。山下さんは昨年に続き、2年連続の受賞となった。
昨年、身近な人の喫煙をきっかけに応募した山下さん。受賞後、自身の描いた絵がポスターとして各所に掲示されたが、「喫煙する人が減っていない」と感じ、再び絵筆を執った。
今年は、より多くの人に禁煙を呼び掛けられるよう、喫煙者の心情を想像しながら描いたという。「それ、タバコじゃなきゃダメ?」とのキャッチの下に「ストレス解消」「タバコミュニケーション」「気分が落ち着く」などの文言が並ぶ。デザインにもこだわり、たばこのイラストは使用後の吸い殻に見えるよう工夫を凝らした。「こわれたら元に戻らないゾー」と呼び掛けているのは、喫煙の脅威をイメージした怪物で、喫煙によって黒くしぼんでしまった脳を抱えている。
身近な喫煙者は最近電子たばこを吸うようになったそう。山下さんは「それでも体が心配。いつまでも健康でいてほしい」と願いを込めた。