意見広告・議会報告
意見広告 「楷の木」(学問の木)の保存を 神奈川県議会議員 松長やすゆき
今、明治神宮の森の樹木伐採について、反対の動きが高まっています。規模は違いますが、同じような問題が地元藤沢でも起きています。
閉館から2年たつ旧教育センターの跡地利用に伴い、植生する約300本の樹木が伐採される計画になっているのです。跡地の再開発・有効活用はむろん重要ですが、成長した樹木を少しでも保存することも極めて大事です。
植えられて60年の「楷(かい)の木」8本=写真=は非常に珍しいもので、何としても残したいと思われます。この木は、昔中国で孔子の高弟の子貢が孔子の墓に植えたので「孔木」といわれ、「学問の木」とも言われるようになったようです。
センター跡地の「楷の木」は、元教育長の鈴木重信氏が教育施設にこそふさわしい木として、第一生命社長の矢野一郎氏の協力を得て植えたものと聞き及んでいます。先日、私が現地を訪れてみると、関係者が、種子の採取や取り木の移植など、「楷の木」の生命存続に懸命に取り組んでおられました。
先の県議会において、旧総合教育センター跡地の再開発全般について質問を行う中で「楷の木」の保存について質したところ、次のような回答でした。
【1】木をすべて伐採する計画での解体事業の入札は既に終わっている。【2】地元藤沢市から地域共生拠点の整備候補地として取得したい旨の意思が示されたことから、今後の利活用は藤沢市と協議を進めたい。【3】古い建物を取り壊す都合から樹木は伐採予定だが、「楷の木」は植えられた経緯を踏まえ、取り木による移植や種子の採取を行い、次の世代に引き継げるようにしたい。
それらの方法も絶滅させるよりましですが、大きく成長した「楷の木」8本を、せめて半分でも残すことはできないものか。温暖化対策に逆行するような県教育委員会の姿勢に疑問を持つところですが、皆様のご意見をお寄せください。
松長やすゆき
神奈川県藤沢市辻堂3-6-3
TEL:0466-34-2639
taishin@opal.dti.ne.jp
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