国土交通省の交通政策審議会が4月7日に了承した答申案に、湘南台から寒川町倉見までのいずみ野線延伸が、2030年までに作るべき鉄道24路線の一つに位置付けられた。必要性が認められた一方、事業性に対する課題も指摘された。
いずみ野線延伸は、現在湘南台で止まっている同線を、東海道新幹線誘致を進めている寒川町倉見地区まで約8Km伸ばす構想。
藤沢市は2010年度に神奈川県、相模鉄道(株)、慶應大学の4者で「いずみ野線延伸に向けた検討会」を設置し、慶應大学湘南藤沢キャンパス(SFC)周辺までの3・3Kmを第1期区間として、鉄道延伸を前提としたまちづくり計画を進めている。石川6丁目(イトーヨーカドー湘南台店)付近にA駅とSFC付近にB駅を設置することを想定。駅を中心としたまちづくりの方向性として、A駅周辺地区を「新たな交流拠点」、B駅周辺地区を「学術文化新産業拠点」として、沿線地域全体を水と緑に囲まれた多機能連携都市軸の形成を目指すとしている。
今回の答申案では、神奈川県央部と横浜市中心部、都市部とのアクセス向上が期待されており、その必要性が認められた。一方、課題として関係地方公共団体が新駅利用に繋がる新たなまちづくりや広域交通の拠点整備の取り組み、関係鉄道事業者と十分な検討を行うべきと指摘された。
藤沢市は、答申案に盛り込まれたことについて「特に計画の検討を早めていくことはないが、指摘された課題に積極的に取り組みながら、新たな道路ネットワークなども含めて、鉄道延伸に相応しいまちづくりを進めていきたい」と意欲を見せた。
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