先月26日に行われた藤沢市民マラソン10マイル（藤沢市民の部）女子で優勝した 竹内 恵子さん 城南在住 50歳
日本一のサブスリーママ
○…優勝した当日は、一番下の娘が結婚を機に引っ越した記念日だった。「手伝いには行けなかったけれど、良いプレゼントになったかな」と笑顔をみせた。主戦はフルマラソン。約20年前、その末娘が幼稚園に入園し、時間に余裕ができ、趣味の延長で挑戦し始めた。昨年出場した横浜国際女子マラソンで叩き出した２時間59分６秒は、今シーズンの「フルマラソン１歳刻みランキング49歳部門」で日本一の記録だ。
○…今までに出場したフルマラソン大会は、48回にも及ぶ。東京、大阪国際女子マラソンなどの大レースには決まってエントリー。高橋尚子さんや土佐礼子さんらトップランナーとは、何度も顔を合わせている。自己ベストは02年に記録した２時間55分29秒。ここ７、８年の年齢別記録では常に１位か２位に君臨しており、その実績はママさんランナー界の女王に相応しい。だが、今大会については「設定した目標より２分遅れちゃって。走りのコツはまだ掴めていない」とストイック。
○…自身が30歳の頃、夫の転勤で藤沢へ。トレーニングはほぼ毎日、月に４００Kmを目処に近所の引地川沿いを海へと走る。「練習の時は今日の夕ご飯何にしようかなって思いながら走ってます」。酒豪で、レース後に欠かさず食べるのはカツ丼という日本最速のママだ。
○…岡山県倉敷市生まれ。高校から陸上部に所属したが、大学ではワンダーフォーゲル部へ。「自然との調和が大好き」と、夏は夫と今でも山登り。今年の夏は穂高、槍ヶ岳縦走を計画しているとか。現在は、以前、膝を痛めた際に患者として通っていた仲野整形外科にリハビリスタッフとして勤務している。豊富な経験、実績、知識で患者からの信頼も厚い。「いつまでサブスリーを続けられるかチャレンジしたい。やっぱり『頂上』は気持ちがいい」。
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