旧里見弴邸で、現在はイベントスペースなどに利用される「西御門サローネ」の代表 久恒 利之さん 稲村ガ崎在住 58歳
価値あるものを今に活かす
○…「歴史ある建物を活きたカタチで保存していきたい」。文豪・里見弴がかつて暮らした洋風建築に音楽コンサートや芝居、アート展示場、ブライダルパーティにまで幅広いイベントに活用できる「西御門サローネ」として08年より新たな役割を与えた。また、一級建築士である自身の設計事務所「studio acca」としても使用している。
○…旧里見弴邸は1926(大正15)年に現代建築の巨匠フランク・ロイド・ライトによって設計された。80年以上が経過し、所有者が維持・保存を問題としていたおり、建物を借り受けて「西御門サローネ」として活用・管理の活動をはじめた。その原動力は「大切な観光資源や文化遺産であるはずの、歴史的価値のある建造物が失われている」という危機感から。「保存を」と、ただ唱えるのではなく、重要なのは「建物の活用法を見つけ、利用すること」だという。「古い建物の維持には費用がかかります。けれどその建物が持つ魅力を引き出し、利用すれば人も集まる。言うなれば『建物にも自立をしてもらう』ということでしょうか」。「サローネ」はその実現モデルの一つ。「近隣の方の理解もあって、徐々に市内外への浸透度も高くなってきました」。
○…鎌倉暮らしは40年以上。「鎌倉芸術祭」の事務局や鎌倉市観光協会の理事を務め、鎌倉を愛する気持ちも強い。描く理想は「観光スポットだけでなく街のすべてが絵になるような『点から線、線から面となる』観光都市・鎌倉」だ。「鎌倉は文化も歴史も素地があるため、活動の場所として魅力に溢れる」としたうえで「若い人たちの活躍にも期待しています。鎌倉の先輩たちは、聞く耳を持った良い方ばかり。叱られながらでも、もっとアクションをしてもいい」と語る。
○…3月末には、「西御門サローネ」で能役者を招いてのレクチャーを企画。自らも能装束着付けのモデルとして登場する予定だ。
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鎌倉市交通安全対策協議会初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html |
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