第25回バラの全国大会の事務局を務める「湘南バラ会」の会長 成田 光雄さん 藤沢市在住 78歳
バラに魅せられて50年
○…鎌倉や藤沢を中心に活動しているバラの愛好会「湘南バラ会」の会長を務める。10月15日(土)に県立フラワーセンター大船植物園で行われる県内初のバラの全国大会の運営を担当。全国から集まる選りすぐりのバラに華やかな舞台を与えるために準備を進め、「多くの人にバラを楽しんでもらえれば」と話す。
○…川崎市出身。日本鋼管株式会社(現JFEスチール株式会社)に夜間勤めながら明治大学で文学を学ぶ苦学生だった。卒業後もしばらく同社に勤め、30歳を前にして電気関係の事務所を開設し、独立。70歳まで勤めあげた。独立と同時期に家を購入し、藤沢市へ。結婚後初めて持った庭にパンジーなどを植えて楽しんでいたところ、バラが趣味の義理の兄から余った一輪を譲ってもらう。庭の隅に植え、忘れかけていたある日、夕方の薄闇に白くぼんやりと浮かぶ一輪に心を奪われた。「それまで庭で育てていたパンジーの場所を全てバラに明け渡してしまった」とはにかむ。「最初に植えたコンフィダンスが今でも一番好き」と話す。
○…その後どんどんバラの魅力にのめり込んでいき、約50年前に湘南バラ会に入会。全国大会など数々の大会に手塩に掛けて育てたバラを出品し、これまでに約150もの賞を受賞した。約20年前には同会会長に就任。それとともに大会への出品は卒業し、後輩の育成役へと転換した。「1等をとるのも魅力的だけど、それ以上により多くの人がバラをきれいに育てて楽しめるように」と話し、春と秋にフラワーセンターで行っている展示会では毎回ミニレクチャーを開催。「バラは難しいものじゃない。もっと気軽に親しんでもらえれば」と笑顔を見せた。
○…現在は妻と娘夫婦との4人暮らし。2ヵ月に1回会員を自宅に集めて講習会を開いている。「植えてから時間が経ち、衰えたとしても、バラがない生活は淋しくて考えられない」と穏やかに語った。
|
|
|
|
|
|
鎌倉市交通安全対策協議会初詣に合わせて鎌倉駅周辺の交通規制を行います。鎌倉への初詣は電車・バスをご利用ください。 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/koutsuu_anzen/nennmatsu.html |
<PR>