生涯学習情報誌「鎌倉萌」の表紙を手づくりの冊子にまとめた 加藤 実男さん 扇ガ谷 79歳
第二の人生を楽しむ
○…ボランティアで編集・制作されている生涯学習情報誌「鎌倉萌」(市教委発行)。2年間にわたり担当した表紙の写真をまとめ、58頁におよぶ冊子「想い出」にまとめた。文章から印刷、装丁まですべてを一人で行い、誕生日の2月1日に完成。「編集仲間や取材などお世話になった方々にお届けします」と、限定30部。4月までにすべて作り上げたいとしている。
○…市の生涯学習推進員として広報部会に所属しており、その関係から2009、10年、「鎌倉萌」の表紙を担当することに。十二所の「番ヶ谷やぐら群」や坂ノ下御霊神社の「面と衣装」など市指定文化財シリーズと、「鎌倉まつり」や「面掛行列」などの祭りと行事シリーズを手がけた。市内各地を巡り、それらほとんどの写真を自ら撮影。表紙の任が終わり、「何か残しておきたい」と鎌倉駅地下ギャラリーで写真を展示。そして、仲間の勧めもあり一冊にすることを決めた。「お金をかけないですべて自分で作るのが楽しい」と、背表紙の色は、ピンクや緑、黒や茶など様々だ。
○…秋葉原近くの出身で、父は玩具や菓子の箱を作る職人だった。大学卒業後、シチズン時計に入社し、技術者として腕時計部品の製造に携わった。30歳のころには技術指導でインドへ、また50代半ばには、ドイツ南部のシュトゥットガルト市に、それぞれ5年間駐在。ドイツでは現地生産の責任者を務め、現地の部品会社を求め奔走したという。
○…帰国してすぐに定年。「さて何をしよう」。ボランティア活動などで地域に根ざしていた妻の紹介から、市の生涯学習メンバーに。「地域に入ることに抵抗はありませんでした。現役時代のしがらみもなく良いものです」とにっこり。趣味はカメラにパソコン、ジョギング、社交ダンスと多彩だ。今もダンスは週1回ほど通う。「これも妻に背中を押してもらった」と苦笑い。今度は「動画の編集にも挑戦したい」と語った。
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