材木座・由比ガ浜・腰越の3海水浴場が7月1日(日)に海開きする。同日、由比ガ浜海水浴場で行われる海開き式では、市海水浴場連絡会(増田元秀代表)主催のもと、毎年行われる神職による神事とともに、新たな取り組みとして、仏教僧による「安全祈願祭」が執り行われる。その後、例年通り市主催の式典も行われる。
海開き式は1日午前10時からで、鶴岡八幡宮の神職による毎年恒例の神事が行われる。続いて、今年は新たな催しとして浄智寺や明王院、佛日庵など市内外6寺から僧侶6人が集い、県全体の海水浴場の安全祈願と、東日本大震災の犠牲者への慰霊を仏式で行う予定。
これは、震災を受け昨年4月と今年3月に、市内で宗旨・宗派を超えて催された合同祈願祭に端を発するもの。今回、同連絡会の増田代表が浄智寺と明王院に話を持ちかけ、各寺の僧侶がそれに賛同したという。八幡宮との神仏合同の祈願祭について、明王院の仲田晶弘副住職は「海開き式では初めてでは」と話した。
昨年の鎌倉の海水浴客は90万人(市観光商工課)。近隣海岸に比べ減り幅は小さかったものの、震災の津波被害や福島第一原発事故などの影響で客足は鈍った。共催で祈願祭を行う県海水浴場組合連合会の小西美恵子会長は「今年は心機一転、神奈川に来てもらった感謝の気持ちを込めて来場者をお迎えしたい」と話した。
海の防災対策として、市観光商工課は津波発生を想定し、今月27日から3日間で監視所のスタッフや海の家関係者による避難訓練を実施。7月中には、各海水浴場で来場者も含めた全体での避難訓練も行う予定。昨年に引き続き監視所など浴場内にハザードマップの掲示も行う。放射性物質について同課は「砂浜の空間線量は基準値以下、海水も検査機測定で未検出。問題ない」としている。
今年の海の家は、由比ガ浜15軒、材木座10軒、腰越1軒で、昨年より1軒少ない26軒。今月19日から20日にかけて関東を通過した台風4号の影響で、建設中の多くが被害を受けた。増田代表は「7月半ばには全てオープンできれば」と話し、「本格的なタイ料理やイタリアンなど『食』が充実している。楽しんでもらえる海にするので、遊びに来て欲しい」と呼びかけている。
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