第23回大船福祉まつりの実行委員長を務める 岩佐 勝司さん 大船在住 78歳
故郷を胸に街づくり
○…今週末に開催される第23回「大船福祉まつり」の実行委員長として舵を取る。昨年まで「大船地区文化展・福祉バザー」の名で呼ばれていた同イベントは、市民による作品の展示やバザー、模擬店、和太鼓やダンスの発表などが行われる。「名称が変わって最初の年。チームワークを大切にしながら、参加者の皆さんと一体となって賑やかなお祭りにしたい」と意気込む。
○…宮城県出身。農家に生まれた長男だったが、弟たちに大学に行ってほしいと就職を決意し上京。大手食品メーカーで定年まで勤め上げ、「生産部門や総務、海外出張など、色々なことを経験した」と話す。鎌倉に移り住んだのは50年近く前。「それまで住んでいた川崎は大気汚染で子どもに喘息のような症状が出てしまって。空気のきれいな所を探していたら、縁あって鎌倉に家が見つかった」と振り返る。
○…「妻のバックアップを受けつつ」50歳の時から自治会の活動に参加するように。55歳で町内会長に就任し、今年で24年目になる。「最近は町内会長さんが1年くらいで代わる。2年目からその人の個性が出て、街にも良い影響があるんだけれど」と歯痒い思いもしているようだ。「自分の生まれ故郷には『向こう三軒両隣』な雰囲気があり、地域で助け合う姿勢が色濃く残っていた。そんな街づくりをしたい」。この思いが、一貫して活動の原動力になっている。
○…名刺に書ききれないほど地域の役職を掛け持ちながら、仲間との定期的な町内の清掃や、毎朝通学する子どもたちへの声掛けをするなど忙しい毎日を送るが「大変と感じたことはない」ときっぱり。むしろ地域の子どもたちから多くの元気をもらっているそうで「名前を憶えてくれたり、毎朝握手してくれる子がいるんだ」と嬉しそうに話す。自身にも小学生の孫が2人いる。より良い街を未来に残すため、大船の好々爺は今日も奔走する。
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