「鎌倉の歴史をしっかり理解したうえで遠足を楽しんでほしい」。都内在住の女性がこのほど、市内の史跡や歴史上の人物をまとめた学習補助教材『鎌倉遠足』を発行。1月8日には図書館5館と市立中学校9校に寄贈した。
『鎌倉遠足』を編集したのは、都内に住む名取明香(はるか)さん(20)=人物風土記で紹介=。名取さんは小学生から高校生までの間に4回、遠足などで鎌倉を訪れたが、「やみくもに有名な寺社仏閣などをまわって帰るだけだった」と振り返る。
そこで「遠足に来る学生たちに、鎌倉の歴史を感じながらまちを歩いて欲しい」と学習補助教材の作成を発案。デザイン会社を営む母親らのサポートを得て、高校卒業後の2013年4月から制作に取り組み、昨年秋に完成させた。
冊子はフルカラーで、人物・合戦・史跡などテーマごとに情報がまとめられている。また「中学生でも理解しやすいように」と専門用語を解説する「一口メモ」を添える工夫も。掲載された史跡案内の地図は、スマートフォンでも閲覧することができる。
名取さんは「鎌倉の学生や市民にも、自分のルーツを感じて欲しい」と今回、図書館と中学校への寄贈を決めた。受け取った安良岡靖史教育長は「カラーで見やすいので、良い教材になる。ぜひ学習に活用させていただきたい」と話した。
『鎌倉遠足』はB5判74ページ、定価800円。島森書店など、市内書店で販売中。問合せは【電話】03・3786・2104株式会社ウォレックへ。
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