アニメ放映された『アルペンローゼ』や榎本加奈子さんが主役を演じドラマ化した『P.A.』で知られ、現在は『鎌倉けしや闇絵巻』を連載中の漫画家・赤石路代さんのトークイベントが1月30日、扇ガ谷の中国茶房「悠香房」で行われた。
同店を営む金子正さんが埼玉県内の小・中学校で赤石さんと同級生だった縁で実現した今回のイベント。当日はファン約10人が市内外から駆け付け、赤石さんの漫画家としての歩みや創作秘話に耳を傾けた。
幼いころから少女漫画を愛読し「絵を描くのがとにかく好きでした」という赤石さん。高校時代は漫画同好会で筆を振るい、武蔵野美術大学ではデザインを学びながら描き続けた。20歳のときに小学館新人コミック大賞に入選し、プロデビュー。「常に生活の中心に漫画があるんです」と笑う。
数々のヒット作を世に送り出しながら、次第に社会への関心が創作に色濃く反映されるようになった。「3・11後には福島に取り残されたペットの問題をベースに描いたことも。創作は自分の考えや思いを表現する方法でもある」と話す。
「姉系プチコミック」で連載中の『鎌倉けしや闇絵巻』は、主人公が記憶を消す能力を使って依頼人の問題を解決していく人間ドラマ。きっかけは現在住む二階堂で認知症の高齢者の話を耳にしたことだった。「記憶の喪失は負のイメージが強いけれど、本当に悲しい意味合いだけなのだろうか。そんな思いを込めて描いています」と語った。
七里ガ浜から参加した女性は「大好きな赤石先生の話を聞けて嬉しい。想像通りの素敵な人だった」と感想を話した。
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