4月に民間学童保育施設「ふかふか」を開設する梶原あそび基地代表 水澤 麻美さん 常盤在住 47歳
地域が舞台の子育て目指す
○…深沢小学校区内初となる民間学童保育施設「ふかふか」の開設を4月に控える、特定非営利活動法人「梶原あそび基地」の代表を務める。同施設は小学生を対象に放課後の居場所づくりだけでなく、遊びや学びを通じて、地域の大人や大学生との交流も行うのが特徴だ。「地域の皆さんと一緒に子育てをできる場所にしたい」と意気込む。
○…横浜市出身。小学校から大学までバスケットボールに打ち込み、卒業後は金融関係の企業へ就職。26歳の時に結婚し、長女を出産した。転機となったのは長女が2歳になろうとしていた時、鎌倉に移り住み「公園でびっくりするくらい泥だらけの子に出会ったこと」だったという。「そこで初めて『自主保育』の存在を知った。親同士で協力し、自然の中で子どもたちのやりたいことをやらせるという方針に共感した」と自身の娘3人を自主保育で育てた。その後、地域の母親らとともに「梶原あそび基地」を立ち上げ、2012年から市と協働で梶原子ども会館を運営。周りの自然環境を生かした遊びや地域における子育ての環境づくりを進めてきた。
○…昨年、同会館の運営を民間企業が担うことになり、「これまで培ってきたノウハウや人脈を無駄にするのはもったいない」と学童保育施設の設立を決意。NPO法人格も取得し、30代から60代のメンバー9人とともに準備を進めてきた。「多くの方との出会いがなければ場所すら見つからなかった」と周りへの感謝を口にする。
○…現在は他の自治体への視察や勉強会などが続き、家庭との両立で忙しい日々を過ごすが「子どもたちがたくましく成長していく様子を間近で見られるのがなにより嬉しい。楽しいから続けられています」とあくまで自然体だ。「ゆくゆくは子どもから大人まで、地域の人が気軽に集まれる場所になれば」。その目標に向かってこれからも走り続ける。
|
|
|
|
|
|