超大型の台風21号が10月23日に鎌倉市を通過し、大きな被害が出た。16カ所でがけ崩れが発生したほか、稲村ガ崎の仮設排水管が破損。坂ノ下や材木座では漁師小屋が壊滅的な被害を受け、漁に影響が出ている。
鎌倉市は10月22日午前8時30分に災害対策本部を設置。午後2時には市立小学校16校に自主避難所を開設し計39人が避難したという。22日から23日にかけての累計雨量は鎌倉地域が150㎜で大船地域は162㎜。最大瞬間風速は鎌倉が35・1mで大船が25・7mだった。
仮設排水管も破損
台風が通過し快晴となった翌23日、台風による被害が次々と明らかになった。
人的被害はなかったものの、山ノ内のほか市内各地で16件の崖崩れが発生。また、高潮に高波が加わったため、海岸では大きな被害が出た。
海浜公園稲村ガ崎地区では護岸が約20mにわたって崩落。一時、歩道が通行止めとなった(現在は解除)。
また、同地区に設置されている仮設排水管4本のうち1本が破損しているのを23日朝に確認。直ちに送水を停止した上で、現在は2本で送水し復旧作業にあたっているという。
材木座海岸や坂ノ下海岸では砂浜が大きく削られ、漁網や道具が流されたほか、小屋に海水や砂が流れ込み対応に追われている。坂ノ下海岸で散乱した道具を片付けていた長四郎網の網元・加藤彰一さんは「これほどの被害は8年前の台風以来。元の状態に戻すまで1カ月ほどかかると思う」と話していた。
市総合防災課は「新たな台風22号が週末にかけて日本に接近する予報が出ている。情報収集を怠らず、十分注意してほしい」と呼びかけている。
(10月25日起稿)
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