北鎌倉駅西口にほど近い場所に3月17日(土)、アートスペース「ギャラリーえにし」(山ノ内1347)がオープンする。運営する書家・小山渚さんは「さまざまな縁が紡ぎ出される場所になれば嬉しい」と話している。
母親が書家で、幼少のころから書道に親しんでいたという小山さん(山ノ内在住)。これまでに建長寺、東慶寺をはじめ、県内外のさまざまな会場で個展を開催。さらに2011年にはロンドン、パリでも作品展を開くなど、国際的に活動の幅を広げている。
現在は30年以上にわたり北鎌倉で書塾「てならいどころ」を運営し、多数の生徒を教えている。
屋内外で作品鑑賞
同ギャラリーは和洋それぞれの展示室のほか、緑に囲まれ、季節の花々を楽しめる庭にも作品を並べられるなど、屋内外でアート鑑賞を楽しめる構造。小山さんによると、昨年11月までこの建物で開かれていたギャラリーが閉館し、以前から親しかったオーナーに誘われ、建物を引き継いだのが、開設のきっかけだったという。
「元々自分のギャラリーを持つことに興味があった」と話す小山さんは、友人や生徒らの協力も得て、少しずつ準備を進めてきた。「多くの人の力添えがあってオープンまでこぎつけたので、ご縁を大切にしたいという願いから『えにし』と名付けた」と言う。
鎌倉彫とコラボ
杮落しとして、17日から22日(木)まで、以前から交流を持つ鎌倉彫の老舗・博古堂とのコラボレーション企画展「えにし展」を開催する。小山さんが書いた文字を元に、博古堂が彫り上げた作品数点を展示するほか、博古堂の当主・後藤圭子さんの妹・尚子さんが手掛けた皿、小鏡など多数を楽しめる。また今後は、有田焼などの展示も予定しており、日本の伝統文化の発信拠点としても活用していきたい考えだ。
期間中の展示時間は、午前10時から午後5時まで。入場無料。問い合わせは、ギャラリーえにし【電話】0467・91・4227へ。
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