記者が見た、聞いた、感じた、を伝える あっとほーむデスク 6月22日0:00更新
鎌倉市が4月から、産後ケア事業を始めた。心身ともに不安定になりやすい出産後すぐの母親が、助産師らによる育児相談や母体ケアを有償で受けられるというものだ。
たまたまこの事業を知ったのが、自身も産休・育休明け間もない女性記者。「紙面で紹介したい」と市役所に連絡したところ「ホームページ通りに掲載するか事前チェックがなければ取材には応じられない」との回答。そうしたことは行っていない旨を伝えて「間違えないためにもきちんと取材がしたい」と何度か申し込んでいるが、現在も同様の状態が続いている。
実は今回に限らず、市への取材では、必要な情報が揃わずに苦労することが多い。そこには「間違った情報が出て責任を取らされるのが嫌だ」という、何とも内向きな思考や組織の体質があると感じている。市職員の皆さん。あなたの仕事の先には、サービスや制度を必要としている市民がいるはずなんです。その人たちの姿をもう一度頭に思い描いて仕事をしませんか。 (井方)