防犯・防災ボランティア団体「鎌倉ガーディアンズ」(大津定博代表)がこのほど、警備マニュアルを作成した。東京五輪・パラリンピック大会のセーリング競技会場となる藤沢市などに提出し、各自治体が採用するボランティア責任者の教育などに活用される予定だ。
2009年に発足した同団体は、全国的にも珍しい「イベント型防犯団体」として知られる。花火大会や流鏑馬のほか、10年にオバマ米大統領(当時)がAPECで来日して鎌倉を訪れた際の警備にも協力してきた。
マニュアル作成のきっかけは、豊富な実績に注目した内閣府内閣官房(東京オリ・パラ推進本部事務局)から、五輪ボランティアへの警備ノウハウの提供を求められたことだった。
「これまでのマニュアルはA4版数枚程度で、以前からより詳細なマニュアルが必要だと考えていた」と大津代表。昨年末から10人ほどの会員が月2回の日程で集まり、作業を進めてきた。
こうして完成したマニュアルはA4版30ページ以上に。服装や現場での確認事項、担当幹事の仕事、警備中の立ち振る舞いなどについて分かりやすくまとめるとともに、車いすユーザーとの接し方、会場での声かけ事例、警備に使える英語フレーズ集なども掲載した。
今後は藤沢市や鎌倉市にマニュアルを提出するとともに、ボランティア責任者を対象とした研修などにも協力していきたい考えという。
大津代表は「私たちが培ってきたノウハウが、東京五輪の成功に生かせるのならば、これほど光栄なことはない。こうした機会を通じて、私たちの活動もさらにレベルアップさせていきたい」と話していた。
詳細は同団体ホームページ【URL】https://kamakuraguard.jimdo.com/または大津さん【携帯電話】090・9814・0696へ。
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