鎌倉警察署はこのほど、鎌倉市・鎌倉市観光協会と共同で、外国人観光客を対象に自転車の交通ルールやマナーについてまとめた3カ国語の案内1000枚を製作した。7月20日からレンタサイクル店や観光協会等で配布をしている。
近年、外国人観光客が急増している鎌倉。同署交通課によると、「進入禁止の場所を走っている」など、外国人観光客の自転車マナーやルール違反について住民らから苦情も増えてきているという。そこで同署では事故防止と住民の安全確保のために市や観光協会と話し合い、利用者が特に多い英語・中国語(北京語)・韓国語の3カ国語での案内製作を決定。神奈川県警本部の通訳センターに翻訳を依頼し、自転車のルールをまとめた案内を1000枚製作した。
「国によって左側通行、右側通行など、そもそもの交通ルールの違いがある。間違っている認識がないケースもある」とし、案内には「自転車は車道が原則」「歩道は歩行者優先で車道寄りを走行」といった基本の交通ルールを掲載。スマートフォンや傘を持ちながらの運転が危険であることなどもイラストつきで呼びかけている。
7月20日には、警察署、市役所、観光協会による案内の贈呈式が鎌倉駅東口の鎌倉レンタサイクル駅前店で行われた。同店の荒木政夫店長によると、店内には元々ルール周知のために外国語の案内を掲示し、利用時に注意を呼びかけているが、店に苦情が寄せられることも多いという。「多いときは1日の利用者の7割ほどが外国人。この案内があれば、利用者もルールをより理解しやすくなり、安全につながるのでは」と期待を寄せた。
案内はレンタサイクル店や観光協会など、市内10カ所程度で配布予定。また同署では、今後案内のデータをホームページに掲載し、誰でもダウンロードできるよう検討を進めている。「ルール周知のため、必要とされる方にご活用いただけたら」と呼びかけている。
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