鎌倉市はこのほど、鎌倉生涯学習センター(小町)を12月28日以降、休館すると発表した。来年度に実施を予定している耐震改修工事の設計作業の過程で、強度不足が判明したため。市は耐震改修を施した上で2020年7月頃の再開館を目指すとするが、年間で延べ20万人以上が利用する施設だけに市民には戸惑いが広がっている。
鎌倉生涯学習センターは7つの集会室とホール、音楽室、ギャラリーなどを設け、鎌倉駅東口から徒歩3分の立地の良さもあり、昨年度は延べ24万7922人が利用した。
同施設は1982年に完成。「施設全体の安全性を高める必要がある」として、19年7月から約7カ月間をかけてホールと音楽室の耐震改修工事を行う予定で、今年度は設計作業を進めていた。
しかしその過程で行われた耐震診断により、0・6以下で地震の際に倒壊の危険性があるとされる構造耐震指標(Is値)が、速報値ながら0・3未満となる可能性が11月27日に示された。
そのため市は12月5日、「利用者の安全確保を図る必要がある」として、28日以降の休館を発表した。
今後は19年7月から耐震改修工事が実施できるように、手続きを進めていくとする。工事期間は11カ月間を見込み、20年7月頃の再開館を目指すという。
すでに27日までの予約が入っていた団体は、希望があれば使用が可能。ただ集会室は来年3月まで、ホールは来年6月までの予約が入っているため、職員が各団体に連絡し他の生涯学習センターの空き状況を紹介するなどの対応に追われている。
市内で写真サークルを開催している女性は、毎月2回の勉強会や年1回の作品展を同施設で行ってきた。「年明けすぐの勉強会は近隣の施設を予約することができたが、そこにも他の団体から問い合わせや申し込みが殺到していると聞いた。今後も安定して開催できるか不安」と話した。
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