横浜DeNAベイスターズの球団代表でチーム編成の最高責任者として舵を取る 三原 一晃さん 50歳
「1つ」でも多く、ハマスタで
○…横浜DeNAベイスターズ誕生の2011年から7年間、チームの組織作りを担い続けた高田繁GMが昨季限りで退任した。プロ選手としてもGMとしても偉大な同氏の跡を事実上引き継ぐ立場となり、「きっと、やりがいや難しさを一番感じる1年になる。築かれた基本方針は変えず、いかにスピーディーに判断できるか。一つひとつの意思決定が重い意味を持つ」と気を引き締める。
○…DeNAに入社後、13年に球団の事業本部長になり、16年から球団代表に。球団社長が経営を担うのに対し、代表はドラフトやトレード、育成などチーム編成の責任者だ。人事部門の経験が長く、「チームも1つの組織体。組織の運営について考える部分には、経験が一番生かせる」。その一方で野球経験はないため、「『スカウトの眼』が必要な部分は、チームの優秀なスタッフと相談しながら決めていきたい」と全員野球で臨む構えだ。
○…東京都出身だが、幼い頃から横浜ファンだった。「ビジネスになると、ファンでは居続けられない」としながらも、憧れのチームに関わる喜びを日々かみしめている。「責任とプレッシャーは非常に大きい。けれど、預かっているのはとても魅力的な役割。そのことに感謝しながらやっていきたい」と静かに語る。
○…昼休みには音楽を聴きながら関内エリアを散策するのが楽しみのひとつ。「勝てばいいけど負けてへこむ時には切り替えが重要になる。まち全体が変化に富んでいるのが楽しい」。チームは今年創設70周年で、ハマスタは春までに増席工事が一部完了する。熱い声援はこれまで以上のものになるだろう。「あれだけ熱狂的に応援して頂いたのに昨季は悔しいシーズンになった。1つでも多く勝って、ヒーローインタビューをお見せしたい」
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