江の島が会場となる東京五輪セーリング競技に、ウインドサーフィン種目「RS:X級」での出場を目指している。
元プロ選手の父・光晴さんの影響で6歳から競技を始めると、すぐに才能が開花。全日本ジュニアを5連覇し、14歳で挑戦したユース五輪では7位に入り注目を集めた。
慶応大学に進学した昨年から、シニアに本格参戦。筋力、持久力が要求され欧米選手が有利な同級で、167cmの長身と長い手足を生かした高いセーリング技術が武器だ。
現在は大手通信会社の所属となり、化粧品や飲料品のメーカーからも支援を受ける。「今までは良くも悪くも結果は自分だけのものでしたが、今は多くの人のサポートを受けている分、結果で恩返ししたいという気持ちが強くなりました」と表情を引き締める。
東京五輪の出場枠はわずかに1つ。4月の国際大会(スペイン)では、地形が複雑で風が読みづらいコンディションに加えて緊張感もあり、本来の力を出すことができなかった。「プラン通りにレースが運べなかった時に修正できなかった」と反省を口にする。
「好きな風が吹く海で、いいイメージがある」という「ホーム」江の島での五輪へ、残る選考レースは8月の江の島を含めて3つ。ベテラン勢も健在で厳しい争いが続くが「可能性がある限り挑戦する」と力強く語る。
視線はさらにその先へ、24年パリ、28年ロサンゼルスという五輪3大会に出場することが目標だ。「ウインドサーフィンをメジャーにして、面白さをたくさんの人に伝えたい」。1年後に迫った夢の舞台へ、全力で挑む。
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