昨年「危険度が高い」と判定された鎌倉市内4つのバス停留所について、安全対策の方針が決定した。鎌倉・大船の両警察署では、バス会社と共に地域への説明・調整を進めている。最も危険度が高かった「西鎌倉入口」(江ノ電バス・京浜急行バス)では、停留所そばの横断歩道を廃止する考えだ。
神奈川県警は、昨年8月に横浜市のバス停そばで発生した死亡事故を受け、信号がない地点で、停車中のバスが横断歩道にかかる停留所を対象に危険度を判定。停車中のバスが要因の事故の有無や横断歩道を利用する児童の人数などを基に危険度を高い順にABCの3つに分類した。
鎌倉市内では「西鎌倉入口」がB、「鎌倉霊園正門前大刀洗」(京急バス)、「下関」と「上岩瀬」(ともに江ノ電バス)がCと判定。昨年末には、警察とバス会社2社、市による合同現地診断を実施し、対策の方法を4者で協議してきた。
対策を行うまでの応急的な注意喚起として、現在はバス車内でのアナウンスの実施、車内と停留所への掲示物や看板の設置などを実施している。
鎌倉署によると「西鎌倉入口」では、横断歩道を廃止する方針。西鎌倉小学校のそばにあり、横断歩道を利用する児童も多いが、30メートルほど先に信号のある別の横断歩道があるため、影響は少ないと判断し、これから自治会などへの説明・調整を行うという。「鎌倉霊園正門前大刀洗」では、停留所の移設を予定している。
「下関」「上岩瀬」は、川沿いの道幅が狭い道路を走る路線で、川にせりだす形で停留所と待合用のベンチがあり、そのすぐ脇に横断歩道が設置されている。大船署によると、すでに対策の1つとして停車中のバスが横断歩道にかからないよう、両停留所の停車位置を数メートル変更し、案内も表示している。今後、運転者に横断歩道への注意を促す路面標示が設置される予定だ。
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