光明寺近くにある材木座交番が、来年3月末で廃止になることがこのほど明らかになった。神奈川県警が進める交番再編計画の一環で、選定基準は人口動態や施設の老朽化など。廃止後は「アクティブ交番」と名付ける車両の導入が予定されている。
統廃合計画の背景には交番の人員不足がある。1交番あたり3交代制、9人以上の原則に対し、現在の勤務員は平均約7・6人に留まる。職員出動時に「空き交番」になってしまう現場の解消を図る狙いがある。
県警は昨年3月に県下1交番あたりの増員や、老朽化などに伴う施設更新の必要性を加味した「県警交番等整備基本計画」を策定。2020年度から29年度までに現行の470ある交番を400に統合するとしている。材木座交番は先月、県警が廃止予定第一弾として公表した12交番の1つに選定された。
同交番は1968年に設置。管轄区域は材木座1丁目、2丁目、4丁目、6丁目。その後、周辺の開発が進み、09年に滑川交番が開設されると、事件事故の取扱い件数が大きく減少した。近年では警察官OBで構成する交番相談員が午前9時から午後3時45分まで配置され、それ以外の時間帯は鎌倉署や滑川交番の勤務員が代わりに事案を取り扱っていた。
廃止後の跡地や建物は県に引き継がれる予定。
アクティブ交番を導入
統合後の治安対策は、パトカーなどによるパトロール強化が主。県警は廃止される交番につき1台の想定で「アクティブ交番」と名付けた車両型の移動式交番の導入を発表している。
全国初となるこの試みは、臨機応変に活動できる新たな交番のスタイルとして、県警が独自に打ち出した策。商業施設や駅前など多くの人が集まる地点の巡回、駐留や、 事件・事故多発場所への先行配置、通学路などでの子どもの見守り活動などに従事する。
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