鎌倉市は3月31日、長谷にある「旧三橋旅館 蔵」を新たに景観重要建築物等に指定した。市内で35号目となる。
鎌倉らしい魅力的な都市景観の形成を図るため、市は1996年に都市景観条例を施行。建物や門、塀などの工作物を景観重要建築物等に指定し、保存・活用のために必要と認めた建物などの修繕や改修費用の一部(当該費用の2分の1、上限300万円)を助成している。
「旧三橋旅館 蔵」は、大正〜昭和初期に建設されたとみられる長谷2丁目にある土蔵。著名人も宿泊するなど、かつて広くその名を知られていた「三橋旅館」の当時から存続する遺構と考えられている。
街路から見える白壁が印象的な建築物で、地域のランドマークともなっているという。2階建ての土蔵と、付属室である平屋建ての蔵前からなる複合建築。土蔵部分は、切妻造り桟瓦葺、大壁造の漆喰塗り建築で、南面に桟瓦葺の下屋庇と出入り口が設けられている。西面の1階と2階、北面の2階に設けられた窓には、それぞれ銅板葺の庇屋根が備えられている。
一方で、蔵前は土蔵の東面に接して建っており、寄棟造で妻入、赤色釉薬桟瓦屋根の平屋建て。屋内西側は土蔵2階へ向かう階段室の出入り口に通じている。
(4月8日起稿)
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