神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鎌倉版 公開:2020年10月23日 エリアトップへ

旧近代美術館が国重文に 「モダニズム建築の出発点」

文化

公開:2020年10月23日

  • X
  • LINE
  • hatena
鶴岡八幡宮境内に建つ「旧神奈川県立近代美術館」撮影 新良太、写真提供 鶴岡八幡宮
鶴岡八幡宮境内に建つ「旧神奈川県立近代美術館」撮影 新良太、写真提供 鶴岡八幡宮

 国の文化審議会が10月16日に開かれ、旧神奈川県立近代美術館を国の重要文化財(建造物)に指定するよう、文部科学大臣に対して答申した。これにより鎌倉市内の国指定重要文化財(建造物)は23件となる。

 鶴岡八幡宮境内に建つ旧神奈川県立近代美術館は、1951年に日本初の公立近代美術館として誕生し、「カマキン」の愛称で市民にも親しまれてきた。

 設計を手掛けたのは20世紀を代表する近代建築家ル・コルビュジエに師事した坂倉準三で、今回の答申の内容でも「明快な動線により室内外を流動的に結び付け」ている点などを挙げ、「我が国戦後モダニズム建築の出発点となる建物として重要」と評価された。

市民の声受け保存

 一度は存続の危機に見舞われた。建物を所有していた県は当初、同宮との借地契約が終了する2016年3月までに解体した上で土地を返還する方針を示していた。

 しかしこれを知った市民らが署名運動を展開。2カ月で約1万6千人分を集め、県や鶴岡八幡宮に保存を要望した。

 こうした声を受けて県は15年に本館棟の保存を決定し、美術館が閉館した後の16年末に、建物を含む敷地が同宮に返還された。

 その後、耐震工事やバリアフリー化を施したうえで、19年6月に鎌倉の歴史や文化などの新たな発信拠点「鎌倉文華館 鶴岡ミュージアム」として開館した。
 

鎌倉版のトップニュース最新6

音楽と鎌倉が結ぶ縁

音楽と鎌倉が結ぶ縁

あす11日 カマクラシック

1月10日

1497人が新たな一歩

1497人が新たな一歩

13日に「二十歳のつどい」

1月10日

日建設計と契約締結

市役所移転計画

日建設計と契約締結

位置条例案否決のまま

1月10日

「まちづくり」若者なに思う?

「まちづくり」若者なに思う?

本紙企画 10〜20代座談会

1月1日

鎌倉の魅力、再発見の1年に

鎌倉の魅力、再発見の1年に

新春市長インタビュー

1月1日

鎌倉から五輪金メダリスト

鎌倉から五輪金メダリスト

2024年を振り返る

12月27日

あっとほーむデスク

  • 4月22日0:00更新

  • 8月20日0:00更新

  • 7月16日0:00更新

鎌倉版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月15日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook